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塗膜
橋梁や鉄塔、水門などの鋼構造物に塗布された塗料・塗膜を剥離した塗膜片・膜片など産廃の総称です。
平成後半より注目度が上昇した、比較的新しいカテゴリーとなります。
「特定の期間に製造された鋼構造物用の塗料には、鉛、クロム、PCB(ポリ塩化ビフェニル)を使用していた」という事実から、鉛、クロム、PCBの3項目が必要項目の基本となります。
状況によりコールタールやアスベスト等の項目が追加される場合もあります。
他の産廃と違い、含有試験と溶出試験の目的が違うことが特徴で、「産廃として処分する」という観点から考えると、溶出の3項目とPCBの含有量が必要となることが多いです。特にPCBの含有量が一定値を超えると「低濃度or高濃度PCB汚染廃棄物」として扱われるため、処分するまでの過程が通常の産廃とは大きく異なることになります。
塗膜含有試験
橋梁などに使用される塗料に有害物質が含有されていると、剥離作業時の「作業者への暴露」、「環境への飛散」などを防止するための処置が必要になる場合があります。
塗膜には主に鉛、クロム、PCB といった有害物質が含有されている可能性があるため、剥離作業前にこれら有害物質の有無を調査しておくことが重要となります。
塗膜溶出試験
剥離作業によって発生した塗膜片・塗膜くずなどは、産業廃棄物として扱われる場合がほとんどです。そのため他の産業廃棄物同様、多くの場合、処分の際に有害物質の溶出試験が必要となります。
塗膜に含まれている可能性のある鉛、六価クロム、PCB のほか、自治体や処分先によっては他の重金属項目も追加される等、必要な項目が異なる場合もありますので、処分前に確認することをおすすめしております。
項目 | 基準値(参考値) | 関係法令等 | |
---|---|---|---|
塗膜含有試験 | 鉛 | 不検出 | 労働安全衛生法・鉛中毒予防規則 |
クロム | 1% | 労働安全衛生法・特定化学物質障害予防規則 | |
PCB | 1% | ||
0.5mg/kg | PCB汚染物等の該当性判断基準 | ||
塗膜溶出試験 | 鉛 | 0.3mg/L | 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 |
六価クロム | 1.5mg/L | ||
PCB | 0.003mg/L |
塗膜含有・溶出試験3項目検査の料金
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分析種別 | 検体量 | 納期(検体到着後) | 料金(税別) | 備考 |
---|---|---|---|---|
塗膜含有試験(3項目) | 50g | 18営業日 | 60,000円 | 速報はメール またはFAXにて お知らせ |
塗膜溶出試験(3項目) | 150g | 12営業日 | 22,000円 |
※別途 含有試験前処理 8,000円(税別)/検体
※別途 溶出試験前処理 6,000円(税別)/検体
依頼したい検査・分析について分からない点、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。専門のスタッフがお客様に合った検査・分析のご提案をさせていただきます。お問い合わせはこちらをご利用ください。
分析項目と基準値
塗膜含有試験
No. | 分析項目 | 基準値(参考値) | 項目別料金 (円) |
---|---|---|---|
1 | 鉛 | 不検出 | 9,000 |
2 | クロム | 1% | 9,000 |
3 | PCB | 1% | 43,000 |
0.5mg/kg |
※別途 含有試験前処理 8,000円/検体
※各項目の定量下限値(N.D.値)は、検体の性状などによって数値が増減する場合がございます。
塗膜溶出試験
No. | 分析項目 | 基準値 (mg/L) |
項目別料金 (円) |
---|---|---|---|
1 | 鉛 | 0.3 | 5,000 |
2 | 六価クロム | 1.5 | 6,000 |
3 | PCB | 0.003 | 12,000 |
*別途 溶出試験前処理 6,000円/検体
取引完了までのスケジュール
2024年10月05日(土) ご注文受付
2024年10月06日(日) お客様サンプル採取・送付
2024年10月08日(火) 弊社サンプル受取・分析開始
2024年10月17日(木) 検査終了・報告書送付(特急の場合)
2024年10月23日(水) 検査終了・報告書送付(通常の場合)
※スケジュールはあくまで目安です。
※分析項目、項目数、特急・通常納期によって、日数は変わります。
※北海道、沖縄、離島の場合は配送事情によりスケジュールに影響が出る可能性があります。
※ご注文の流れの詳細についてはこちらからご確認ください。
ご提出報告書イメージ
よくある質問
営業時間を教えてください。
営業時間は、8:30~17:30です。ただし、土曜、日曜、祝祭日、夏期・年末年始の休日等を除きます。 メール・電話でのお問い合わせ対応、検体の受け取りは24時間365日対応可能です。
検体量はどの程度必要ですか?
必要検体量はこちらよりご確認ください。
料金表に掲載の検体量をご参照ください。分析内容により量が異なります。
基本的な内容の分析の場合、300~500g程度必要になります。お急ぎの場合は、直接ご相談ください。
検体は、密封可能な容器に採取してください。特殊な分析の場合のみ、弊社より専用容器を発送いたします。
検体の受け渡しの方法はどうなっていますか?
宅配便での送付もしくはご持参ください。
訪問可能距離であればサンプリングに伺うことも可能ですが、別途サンプリング費用等が発生します。
料金はどのように支払えば良いですか?
分析結果報告書に請求書を同封いたします。弊社の指定口座までお振込みください。
請求書発行月の翌月末までにお支払いをお願いいたします。
振込手数料はお客様のご負担でお願いいたします。
初回お取引のお客様には分析結果速報後にお振込をお願いする場合がございます。
分析料金はどのくらいかかりますか?
主な分析料金表はこちらよりご確認ください。
分析料金は検体の種類、分析項目、検体数、納期、その他事項等、ご依頼の内容により異なります。
必要情報をお聞き取りした後に、見積書を提出いたします。
分析が終わったら試料を返してもらえますか?
分析完了後の残試料は基本的に返却いたします。
特に基準値を超える項目がある等、特定の検体は返却必須となりますのでご注意ください。
安全性が確認されており、且つ弊社にて処分が可能な試料に関しては、別途処分費用をいただくことで弊社にて処分可能な場合もございます。必要な場合は担当者までご相談ください。
お問い合わせはこちらをご利用ください。
納期は、検体を送ってからどのくらいですか?
分析期間はこちらよりご確認ください。
料金表に掲載の納期をご参照ください。分析内容により期間が異なります。
基本的な内容の分析の場合、弊社にて受け入れ完了後、10〜18営業日で数値速報となります。
お急ぎの場合は、直接ご相談ください。
速報はメール又はFAXにてお知らせとなり、その後報告書を発行し、郵送いたします。